誤出荷が生じてしまう原因とその対策について解説します

今回は、誤出荷が発生してしまう原因や、それを防止するためにはどういった対策をとるべきなのかについて簡単に解説していきます。

誤出荷は、文字通り「商品の種類や数量、発送先を誤って出荷すること」を指しているのですが、誤出荷が発生すると、会社の信頼が大きく揺らいでしまいます。注文と間違った商品を出荷してしまった場合、当然顧客からクレームが入り、正しい商品を配達しなおさなければいけなくなりますので、無駄な配送作業が発生してしまいます。さらに、顧客からの自社サービスへの信頼性が低下してしまうことになることから、徹底して誤出荷を防ぎたいと考えている企業が多いことでしょう。

そこでこの記事では、そもそも誤出荷がどのような原因で発生しているのかや、誤出荷が発生しないようにするための対策について解説します。

誤出荷が発生してしまう原因

それでは、「なぜ誤出荷が起きてしまうのか?」という部分から見ていきましょう。誤出荷に関しては、以下のような単純な人為的ミスが原因となっている場合が多いです。

商品点数を間違って出荷

誤出荷の中でも多いのが、商品を2個注文されているのに、1個しか出荷しなかったといった、商品点数の間違いです。このタイプのミスは、新人スタッフの不注意で起こるものと考えてしまう方が多いのですが、実はベテランスタッフの思い込みが原因となることも多いです。

例えば、ある商品に関して、ほとんどの顧客が1個づつ注文してくるといった場合、「この商品は1つしか買わない」という間違った思い込みをしてしまい、たまたまあった複数個の注文で、出荷指示数をよく確認せず、1個だけ出荷してしまうというミスをしてしまいます。

他にも、ピッキング時に出荷指示数とは異なる数量を取り出してしまうといったミスにより、指定された数と差異が発生してしまうというケースも考えられます。このように、商品点数を間違って誤出荷してしまうというケースは、思い込みや勘違いなど、人の単純ミスが原因となる場合が多いです。

間違った商品を出荷

これは、商品自体は正しいものの、サイズや色、形などを間違って出荷してしまうというケースです。このタイプの誤出荷は、商品の識別コードなどにまだ慣れていない新人スタッフが起こしがちです。例えば、アパレル関係の配送など「0000-bl」という識別コードで、「bl」はブルーを意味するのに、ブラックと勘違いしてしまうなどというミスです。

このミスに関しては、入荷時にも起こり得ることなのですが、入荷時に発生してしまうと致命的です。入荷時の場合、識別コードを間違って貼り付けてしまうことになりますので、出荷のためのピッキングで機械を使っていたとしても誤出荷を防ぐことができなくなってしまいます。

注文とは異なる商品を出荷

商品の品番自体を間違ってしまい、注文とは異なる商品を出荷してしまうというケースも考えられます。このような誤出荷に関しては、機械で管理していればほとんど発生する可能性はないミスなのですが、出荷工程の一部に目視でチェックする工程があった場合、そこで人為的ミスが発生してしまう危険があります。

特に、倉庫内の商品が適切に管理されておらず、商品が散らばっていて目的の商品を見つけづらい環境の場合は、このタイプの誤出荷が起きやすくなります。

誤出荷を防ぐ対策とは?

それでは、誤出荷を防ぐためにはどうすれば良いのかも考えてみましょう。上述したように、誤出荷というものは、人間の単純なミスが原因となっている場合が多いので、ミスをさせない環境作りが大切になります。ただし、どれだけ注意していたとしても、一切ミスをさせないということは現実的ではありません。

したがって「人はミスをするもの」という認識の元、以下のような対策に取り組むのがオススメです。

チェック体制を整える

既に誤出荷が発生している現場であれば、発送直前のチェック体制を見直してみると良いでしょう。例えば、ピッキングから梱包、出荷までを一人の作業員が行っている場合、出荷数や商品の種類を勘違いしていれば、その人がミスに気付くことはできません。

したがって、商品を発送する直前の段階などに、最終チェックを別の人間が行うなど、ダブルチェック体制で商品内容があっているのかを確認するようにすると良いでしょう。ダブルチェック体制になれば、ピッキングの段階でミスが発生したとしても、最終段階で間違いを発見することができ、誤出荷されるのを防ぐことができます。

ピッキング・出荷スペースを確保する

品番の異なる商品を発送してしまうなどの誤出荷が発生したことがある場合、この対策が有効かもしれません。

品番が異なる商品を誤出荷してしまうというようなミスは、作業スペースが狭く、梱包の段階などで商品を取り違えてしまうなどといったことが原因で発生してしまいやすいです。また、倉庫内に商品をバラバラに保管しているという場合、管理タグをつけ間違えてしまうというミスも発生しやすくなります。間違った管理タグが付いていれば、ピッキング時にいくら注意していても、誤出荷を防ぐことができません。

したがって、倉庫内を整理整頓し、ピッキングがしやすいように商品を保管する、出荷作業がしやすいように整理整頓されたスペースを確保するなどの対策を行いましょう。

最新技術を導入をする

いくら注意していたとしても、人為的ミスを完全になくすということは難しいです。倉庫内作業は、単純作業になりますし、疲労などから集中力が切れてしまい、ミスが発生するなんてことも考えられます。さらに、少子高齢化が進む日本では、物流業界でも人手不足が深刻化してきており、配送需要がどんどん増大していくのに作業員は確保できないという状況になっています。つまり、作業員一人一人にかかる負担が大きくなってしまうことから、よりミスが発生する危険性が高くなっているわけです。

こういった人手不足から発生する誤出荷に関しては、自動倉庫システムの導入やピッキングロボットの導入、RFIDタグなど最新の商品管理方式を導入するなど、IT技術を活用した自動化などが有効です。物流業務に役立つ最新技術に関しては、Factism内でも紹介していますので、以下の記事などもぜひご参照ください。

> 『レジ待ち』を解消すると言われるRFIDって何だ?RFIDの基礎知識と活用事例について
> 物流業界で注目されるピッキングロボットとは?
> 物流業界で進むIoTの導入!実際に導入されたIoT技術ってどんなのがあるの?

まとめ

今回は、物流業務において、誤出荷が発生する原因について解説しました。誤出荷にも、数量を間違える、商品はあっているもののカラーなどの種類を間違える、商品そのものを間違えるなど、さまざまなケースが考えられます。

ECを利用する方が増えた現在、こういった誤出荷に関するクレームは、売り上げ減に直結する非常に大きな問題です。特に、誤出荷のほとんどは、思い込みや勘違いなど、人によるミスが原因になっていますので、対策をきちんと考えておけば、自社の評判を下げてしまうような誤出荷は防げるはずです。
まずは、出荷時のダブルチェックや、作業員がミスしないような作業スペースの確保など、今すぐにでも可能な対策からスタートしてみてはいかがでしょうか。

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