国際社会共通の目標『SDGs(持続可能な開発目標)』とは?

皆さんは『SDGs(持続可能な開発目標)』という言葉は聞いたことがあるでしょうか?近年テレビや新聞などでも聞くようになってきた『SDGs』ですが、その正確な目的や意味まで理解しているという人は少ないかもしれませんね。『SDGs(持続可能な開発目標)』は、2015年9月に国連で開かれたサミットの中で決められた国際社会共通の目標となり、先進国と途上国が一丸となって達成しなければならないものとされます。しかしこう聞いたとしても、中身がわからなければ「具体的に何を頑張ればいいのか?」と疑問に思ってしまう事でしょう。
そこで今回は、「結局のところSDGsって何?」といった方の為に、SDGsが掲げている目標についてご紹介していきたいと思います。

『SDGs』の基礎知識

それでは最初に、『SDGs』の基本的な情報についてまとめておきましょう。冒頭でもご紹介したように、『SDGs』は2015年9月に開催された国連サミットにて、世界中のリーダーたちによって決められた国際社会共通の目標です。これは、『Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)』の頭文字をとった略称であり、2016年から2030年までの長期的な開発指針とされる「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核をなすものです。概要的なものは、外務省のホームページ内でも紹介されており、その一部を引用でご紹介します。

持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます
引用元:外務省ホームページ

上記の通り、このSDGsは、2001年に国連サミットで採択された「MDGs(ミレニアム開発目標)」が達成期限が来てしまったため、これに代わる世界共通の目標として定められたものなのです。元々8つのゴールを掲げていたMDGsですが、先進国が途上国を支援するという事が中心で、その内容も先進国が決めていたため、途上国からは様々な部分に見落としや偏りがあるとの指摘もあったそうです。そこで、それを受けたSDGsでは、途上国のみならず、先進国自身も一丸となって達成すべき目標となっているのが特徴です。

『SDGs』の具体的な目標とは?

引用:外務省「持続可能な開発のための2030アジェンダ」

SDGsの基本がわかったところで、それでは『Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)』とはどのようなものなのかという事が気になりますね。外務省の説明からも分かるように、SDGsとは「17のゴール(目標)」と「169のターゲット(具体的目標)」で構成されているのです。ここでは、SDGsが定めている17の目標について具体的にご紹介します。

持続可能な開発目標の詳細

目標1(貧困) あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる。
目標2(飢餓) 飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する。
目標3(保健) あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
目標4(教育) すべての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する。
目標5(ジェンダー) ジェンダー平等を達成し、すべての女性及び女児の能力強化を行う。
目標6(水・衛生) すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する。
目標7(エネルギー) すべての人々の、安価かつ信頼できる持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保する。
目標8(経済成長と雇用) 包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する。
目標9(インフラ、産業化、イノベーション) 強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る。
目標10(不平等) 各国内及び各国間の不平等を是正する。
目標11(持続可能な都市) 包摂的で安全かつ強靱(レジリエント)で持続可能な都市及び人間居住を実現する。
目標12(持続可能な生産と消費) 持続可能な生産消費形態を確保する。
目標13(気候変動) 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる。
目標14(海洋資源) 持続可能な開発のために海洋・海洋資源を保全し、持続可能な形で利用する。
目標15(陸上資源) 陸域生態系の保護、回復、持続可能な利用の推進、持続可能な森林の経営、砂漠化への対処、ならびに土地の劣化の阻止・回復及び生物多様性の損失を阻止する。
目標16(平和) 持続可能な開発のための平和で包摂的な社会を促進し、すべての人々に司法へのアクセスを提供し、あらゆるレベルにおいて効果的で説明責任のある包摂的な制度を構築する。
目標17(実施手段) 持続可能な開発のための実施手段を強化し、グローバル・パートナーシップを活性化する。

参考:外務省資料より

SDGsで定められている「17のゴール(目標)」の詳細は上記のようになっています。非常に広範囲な目標が設定されており、何から手を付けていけばいいのかわからない…という声も聞こえてきそうです。しかし、一つ一つをきちんと見てみると、どれも当たり前に思えるような目標となっています。

SDGsにおける企業に求められること

それでは最後に、持続可能開発を行っていくためには、日本国内の企業にはどのようなことが求められているのかという事についてご紹介しておきましょう。SDGsは2030年までに世界が一丸となって目標達成に向かわなければならないものです。これに伴って、平成30年5月に日本のSDGsモデルを世界に発信するため、 『SDGsアクションプラン2018』が打ち出されました。この中では、日本のSDGsモデルの方向性を踏まえつつ、モデル具体化に向けて8分野に分けて実施指針が示されています。そしてその中には『⑤省エネ・再エネ、気候変動対策、循環型社会』が含まれており、特に産業界には徹底した省エネや再エネの導入、気候変動対策などが求められているのです。

  • 再エネ・省エネの導入
  • 循環型社会の構築
  • 食品廃棄物・食品ロスの削減

上記のような目標を達成するため、省エネに取り組む企業には様々な助成金も用意されています。
2030年に向けて企業が求められることについては、以下の参考資料が非常にわかりやすいので、一度ご確認ください。

参考資料:優先課題⑤ 省エネ,再エネ,気候変動対策,循環型社会(PDF)
参考資料:外務省「「持続可能な開発目標」(SDGs)について」

省エネに取組む工場が支援を受けることができる補助金・助成金をまとめてご紹介!

まとめ

今回は、2030年に向けて世界全体で目標達成に努めなければならない『SDGs(持続可能な開発目標)』についてご紹介してきました。本稿でもご紹介しているようにSDGsは「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」と誓いを立てているものです。昨今、世界中で注目されている環境問題はもちろん、貧困や格差是正といった深刻な問題は、『先進国と途上国』といった大きな枠組みで考えるだけの問題ではありません。それよりも企業や個人がしっかりと問題を認識して、目標達成のために努力していく必要があるでしょう。
2030年に向けて世界を変えていくためには、SDGsについてきちんと理解を深め、身近な課題解決から取り組んでいくことが非常に重要になっていくことだと筆者は考えています。