定温倉庫ってどんな倉庫?

今回は、さまざまな種類が存在する倉庫の中でも、定温倉庫にスポットを当ててみたいと思います。EC市場が年々拡大していく中では、物流の拠点となる倉庫の重要性がどんどん高くなっています。

ただし、一口に『倉庫』と言っても、保管する製品によってさまざまな種類が存在しているのはご存知でしょうか?例えば、常温で保管できる電化製品と超低温で保管しなければならない冷凍食品では、倉庫に求められる機能が全く異なってしまいます。そのため、保管する製品によって冷蔵倉庫であったり、危険物倉庫だったりと、さまざまな種類の倉庫が建てられているわけです。
その中でも『定温倉庫』と呼ばれるものは、倉庫内の温度が一定に保たれている倉庫のことを指しており、定温保存が必要な物品を保管しておくための倉庫になります。この記事では、定温倉庫の特徴などについて簡単にご紹介していきたいと思います。

そもそも『定温倉庫』とは?

それではまず、定温倉庫がどのような倉庫なのかという点から簡単にご紹介していきましょう。

定温倉庫は、文字通り「倉庫内の温度を一定に保っている倉庫」のことで、湿度や温度などが変化すると、品質に影響が出て品質低下をおこしてしまうような物品について、その品質を保持したまま保管することを目的とした倉庫です。
倉庫に保管される物品は、それぞれに特徴がありますので、保管時の適温というのは物品によって異なります。定温倉庫の場合、一定の温度と湿度を保った状態で保管することができますので、温度変化などに弱い物品でも安心して保管できるというのがメリットになります。なお、定温倉庫の温度は、保管する物品に合わせて温度調節を行い、一定範囲内に保つことができます。

したがって、定温倉庫であれば、種子の発芽や花の開花時期なども適切にコントロールできますし、生鮮野菜などを長期保存するのにも適していると言われています。

『定温倉庫』の保管温度は?

上述したように、定温倉庫は、保管物品に合わせて倉庫内の温度と湿度を一定に保つことができる機能を持った倉庫のことです。それでは、こういった倉庫の『適温』はどの程度なのでしょうか?

他の記事でもご紹介していますが、倉庫の中でも「10℃以下の温度を保つ倉庫」に関しては、冷蔵倉庫と呼ばれています。そして、定温倉庫に関しては、これ以外の温度(適温)に保った倉庫のことを指しています。一般的にですが、倉庫内の温度を10~20℃の一定範囲内に保つものが定温倉庫と呼ばれています。なお、倉庫業法施行規則では、10度以下で荷物を保管する冷蔵倉庫を除き、それ以外の一定の保管温度を保つ倉庫を定温倉庫と呼んでいます。

参考記事:RiSOKO公式「『常温・低温・冷蔵・冷凍』倉庫の保管温度帯について知っておきましょう。」より

保管に適した製品とは?
温度や湿度を一定に保つことができる定温倉庫は、以下のような製品の保管に適していると言われています。

  • 結露が発生すると不具合が生じる精密機器の保管
  • 温度変化によって風味や味が変化する可能性がある食品
  • 高温や低温に弱い薬品や化粧品
  • 野菜などの生鮮食品

上記のように、温度変化や熱に弱い製品の保管は定温倉庫が適しています。

『定温倉庫』のメリット

定温倉庫の最大のメリットは、一定範囲内の温度と湿度を保つことができるという点です。この特徴から、倉庫内で結露が発生する可能性が少なくなりますので、結露を避けなければならない精密機器の保存を始めとして、温度変化や熱に弱い物品の品質を長期間保持できるという特徴があります。

また、定温倉庫は保管する物品の特性に合わせて、温度調節ができますので、製品に合わせた使い分けができ、さまざまな商品を保管することができます。したがって、食品の品質を保持したまま保管したい、品質を維持するため環境変化を最小限にしたいなどと言った要望を持つ方にとっては非常にメリットが大きな倉庫となります。なお、定温倉庫では徹底した温度と湿度の管理が行われていますので、カビや害虫の発生を予防することができ、穀類の保存にも非常に適していると言われています。

結露しない冷蔵・冷凍庫のケーススタディについてはこちら

まとめ

今回は、さまざまな種類が存在する倉庫の中でも、温度や湿度を一定に保つことができる『定温倉庫』についてご紹介してきました。倉庫と聞けば、「さまざまな製品を一時的に保管しておく場所」などと、非常に単純な施設のことをイメージする方も多いのですが、保管する物品によっては倉庫に求められる機能が全く違ってしまいます。

定温倉庫は、いろいろな倉庫がある中でも、倉庫内の温度を10~20℃の一定範囲内に保つ施設のことを指しており、温度変化や熱などに弱い製品の保管に非常に適しています。例えば、一年中一定の温度(13℃〜15℃)で保管しなければならないワインなどに関しては、外部環境の影響を受けることのない定温倉庫での保管がオススメです。
定温倉庫は、保管物品の適温に合わせて温度調節をすることができる施設ですので、ネット通販などでも食品や薬品、化粧品などが取り扱われるようになってきた現在では、今後もどんどん需要が高まっていくと考えられます。