「一生勤めたい!」と思える会社に!さまざまな企業が作っている『社内制度』をご紹介!

少子高齢化による労働力不足が深刻化している日本では、さまざまな業界で新たな人材の確保や離職率の改善に頭を悩ませている企業が多いのではないでしょうか?終身雇用、年功序列が当たり前であった一昔前の日本社会では、「新卒で入社した企業に定年まで勤める」ということが常識でしたが、近年では人々の仕事に対する考え方も多様化しており、転職を繰り返す人も少なくありません。

それでは、昨今の日本で新たに優秀な人材を確保することや、入社した従業員の離職率を下げるためにはどうすれば良いのでしょうか?その対策の一つとして有効と言われているのが、手厚い福利厚生や社員にメリットのある社内制度を作ることだと言われています。最近では、就職活動を行う際には、給与を重要視するのはもちろん、それに次いで福利厚生や社内制度の充実度で企業を選ぶ人が多いと言われています。したがって、「より良い人材を確保する」ということを考えた場合には、充実した福利厚生や社員にメリットのある社内制度を設けているのか?という視点が非常に重要になるのです。

このような状況の中、企業の中には思わず「すごい」「変わってる」「誰がこんなの考えたの?」と言ってしまうようなユニークな社内制度を設けている場合もあり、他社が行っている対策をいろいろと調べてみると、自社の採用活動を改善していくためにも非常に有益な情報になると思います。そこでこの記事では、筆者が「面白いな」と思った企業が行っている社内制度の実例をいくつかご紹介していきたいと思います。

ユニークな社内制度で他社との差別化を図る!

冒頭でご紹介したように、人手不足・労働力不足が深刻化している日本では、新たな人材の確保や既存従業員の定着という課題に対して、さまざまな取り組みを進める企業が増加していると言われています。そして、その課題解決のための有効な対策となると言われているのが福利厚生などの社内制度の充実です。

なぜここ数年、さまざまな企業で社内制度の充実がキーワードになっているのかというと、求職者が企業を選択をする際、福利厚生などの社内制度の充実度が一つの基準になっているという認識が企業内でも広がっているからです。したがって、近年では多くの企業が社内制度の整備を積極的に行うようになっていますので、単純に社内制度を充実させるだけではなく、他社との差別化をどのように行うのか?という視点も重要になるでしょう。ユニークで有効な社内制度の施策を打ち出すことは、話題性を高めることにもつながり、企業の知名度を向上させたり、イメージアップにつなげることができるなどのメリットもあるのです。

最近では中小企業やベンチャー企業などでも工夫を凝らした従業員に喜ばれる社内制度を考え出すようになっています。従業員にメリットを与える方法というのは、何も大きな手当の支給だけではありません。今後自社の採用活動や既存従業員の定着を目指すためには、他社が行っている社内制度の意図や視点をヒントに、自社に最適な制度を構築するのも一つの手ですね。

企業が行っているユニークな社内制度

それではさまざまな企業が行っている社内制度をいくつかご紹介していきましょう。

パスクリエイト株式会社 『ずる休みOK』

パスクリエイト株式会社は、「早起きは1,000円の得」「時差出勤制度」など、さまざまなユニークな社内制度を作っています。その中でも特に面白いのが、「ずる休みを笑って許しちゃう」制度です。社会人であれば、どうしても気持ちが乗らない日や眠い日が誰にでもあるでしょう。
パスクリエイト株式会社では、3ヶ月に一度だけ、素直に「ずる休みさせてください」と申告すれば、誰でも当日の有給休暇を取得できるルールを設けているのです。このような制度があれば、罪悪感もなく従業員が有給休暇を取れますし、有給義務化となった現在では非常に有効な制度なのではないでしょうか。
従業員が「ずる休みを申告」するわけですので、それはもはやずる休みにはならない気もするのですが、社内で有給休暇を取得しやすくなるという効果もあるでしょうし、働きやすい職場とのアピールになるのではないでしょうか。

株式会社カヤック 『サイコロ給』

ユニークな社内制度が非常に多いと有名なのは株式会社カヤックです。株式会社カヤックの社内制度はテレビなどでも特集されていますので、この会社の制度を参考に自社の社内制度を検討した…という企業も多いのではないでしょうか?
株式会社カヤックの社内制度の中でも特に有名なものは『サイコロ給』と呼ばれる制度です。この制度は、以下のような考えのもと作られたそうです。

給料日前に全社員がサイコロを振り、「月給×(サイコロの出目)%」が、賞与にプラスαされる制度です。
人が人を評価する以上、完璧に公平な評価制度をつくるということは難しい。人ではなく、天が采配する要素があってもいいのではないか、という思いでつくられました。
引用:株式会社カヤック公式サイトより

筆者もテレビでサイコロを振っている場面を見たことがあるのですが、社員が本当に楽しそうにサイコロを振り、一喜一憂している姿は、本当に働きやすそうな会社だと思いました。この企業には、非常に多くのユニークな社内制度がありますので、一度公式サイトで確認してみてはいかがでしょうか?

株式会社カヤックの社内制度の詳細

カルビー株式会社 『毎日席替え制度』

ポテトチップなどのお菓子で有名なカルビー株式会社では、フリーアドレスと呼ばれる毎日席替え制度を行っています。通常の企業であれば、従業員毎に固定されたデスクが用意されますが、カルビーでは、その日に自分が座りたい座席を自由に決めて仕事ができる制度を設けているのです。この制度によって、机の上は常に綺麗で、周りの環境が毎日変わるため気分転換の効果もあり、この制度導入後は7期連続で増収増益になっているそうです。
普段は関りの少ない部署の人ともコミュニケーションがとりやすくなるため、オフィス全体が明るい雰囲気になり働きやすい環境を作ることができると言われています。カルビーでは、他にも『馬鈴薯研修』と呼ばれる北海道にじゃがいもの収穫・貯蔵業務の体験実習を1カ月行う面白い制度も設けられています。

株式会社ジオコード 『サッカー休暇』

株式会社ジオコードも非常にユニークな社内制度をたくさん設けています。特にユニークだと思うのは『サッカー休暇』と呼ばれる制度で、これはワールドカップやオリンピックなどの公式戦を社員一丸となって応援する制度となっています。日本代表の試合を応援したい社員は、試合結果によって当日もくしくは翌日に臨時休暇が取得できるようになっています。また、日本代表の成績次第では各種休暇がさらに追加されることや、試合時間によっては宿泊費、タクシー代を会社が負担するなど、サッカー好きにはたまらない制度になっています。
株式会社ジオコードでは、他にも家族に働く姿を見せることができる『職場参観』制度や、おにぎりやサンドイッチなどの軽食を夕方に一日一回無料で配布してくれる『無料軽食サービス』などの社内制度が設けられています。他にもユニークな社内制度が多いので、一度公式サイトで確認してみてはいかがでしょうか。

株式会社ジオコードの社内制度の詳細

まとめ

今回は、さまざまな企業が行っているユニークな社内制度をご紹介してきました。最近では、非常に変わった社内制度を設けている企業も多く、皆さんも「こんな制度が本当にあるの!?」とびっくりするようなものもあったのではないでしょうか?
冒頭でもご紹介したように、求職者が企業選択を行う場合には、給与に次いで福利厚生などの社内制度を重視するようになっていると言われています。したがって、人材不足が叫ばれている日本で、できるだけ優秀な人材を確保しようと思えば、本稿でご紹介したような社員の目線に立った社内制度の整備が必要になってくると思います。もちろん、長くその企業で働くことを考えた場合にも、従業員が働きやすいと思える環境が必要となりますので、自社に合った社内制度をもう一度考えてみましょう。

参考サイト:三和建設の社内制度「ひとづくり寮」