食品工場の天敵「天井の結露」。今すぐでも始められる結露対策は?

今回は、食品工場における天井の結露対策について簡単にご紹介したいと思います。調理を伴う食品工場の中には、製品を作る過程で大量の水蒸気が発生し、天井に結露ができてしまうことも珍しくないでしょう。しかし、食品工場において、天井に結露が生じてしまうことは、施設の劣化や食品事故の増加など、さまざまなリスクが考えられます。したがって、製造過程で大量の水蒸気が発生するような施設であれば、天井に生じてしまう結露が食品に影響を及ぼさないように何らかの対策が必要です。
そこでこの記事では、食品工場で発生する結露が施設にどのような害を与えるのかや、安全に作業を進めるためには、どういった結露対策が必要になるのかをご紹介していきたいと思います。

結露がもたらす『害』とは?

それではまず、『結露』の基礎知識について簡単にご紹介しておきましょう。皆さんも『結露』という言葉を一度は耳にしたことがあると思うのですが、これは「空気中の水蒸気が凝縮する現象のこと」を指しています。
分かりやすい例を挙げると、レストランなどで出される氷水が入ったコップの外側に発生する水滴が結露という現象です。結露が発生する理由は、暖かい空気と冷たい空気では、空気中に含むことができる水蒸気の量が異なり、暖かい空気は多くの水蒸気を含むことができるのですが、空気の温度が下がって冷たい空気になると「飽和水蒸気量」を超えるため、余分な水蒸気が水になります。
前述のコップの例で言うと、暖かい空気が冷たいコップの周囲で冷やされてしまい、含み切れなくなった水蒸気がコップの周りで水に戻ってしまい、コップの外側に結露として付着するのです。

食品工場の天井に結露が生じるリスクは?

それでは上記のような結露が食品工場で発生した場合、どのような害があるのでしょうか?食品工場では、食品の製造過程によって、大量の水蒸気が発生することもあり、その水蒸気によって天井に水滴が発生してしまう場合があります。
天井は、床や壁などとは異なり、非常に清掃がしにくい場所です。したがって、汚れた天井に結露が発生してしまい、それが水滴として製造している食品に落下してしまった場合、食品に雑菌が付着し繁殖してしまう危険があります。また、天井の結露を放置してしまうと、その部分にカビが繁殖してしまう恐れがありますし、天井の材質によっては内装材が傷んで剥がれてしまう…などといった危険もあります。

食品工場で結露を防ぐには?

それでは、食品工場などで結露による害を防ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?最も良い方法は、「結露を発生させない!」ということになります。
食品工場を建設する場合には、「そもそも結露を発生させにくい施設にするには?」という視点を持つ必要があると覚えておきましょう。既に稼働している施設で結露対策を行う場合には、工場の天井の改造が必要になる…などが必要になり多大なコストがかかる可能性もあります。こでここでは、比較的簡単に行える結露対策をご紹介します。

対策① 天井に扇風機の風を当てる

まず一つ目の対策として、天井に扇風機の風を当てて、結露を防ぐという手法があります。

この手法は、結露が発生する前に風を当てるということが重要です。水滴が発生する前に風を当てて乾かすことで、天井に大量の結露ができてしまうのを防ぐことができるのです。また、天井部分を常に乾燥させておくことができますので、水蒸気によるカビの発生なども防ぐ効果があるでしょう。

対策② 除湿器を導入する

結露は、空気中に含まれる水蒸気の量が多いことが原因ですので、結露が発生してしまう室内に除湿器を導入するという手法も有効となります。除湿器によって室内の湿度を適切に保つことで、結露の発生を防ぐことが可能です。また、適切な換気によって湿度を下げることも有効です。

対策③ 製造ラインに簡易的な屋根をつける

最後は、物理的に食品に水滴が落ちてしまうのを防ぐという手法です。

工場によっては、食品がむき出しの状態で製造ラインを流れていくという構造になっている場合がありますが、このような状態で天井に結露が発生し、ライン上に水滴として落下すれば非常に危険です。
そこで、結露が落下したとしても直接食品に落ちるようなことが無いよう、製造ライン上にビニールシートなどで簡易的な屋根を作り危害を減らすなどの対策が有効になります。製造ライン上に設置するシートに関しては、作業終わりに取り外し清掃するなど、常に清潔な状態を保っておくことも重要です。

上述した対策はどうしても改装の費用がかけられないといった場合の応急処置的な対策になります。
改装や増築、建て替えが可能な場合は「そもそも結露が発生しない工場」を目指しましょう。

まとめ

今回は、食品の製造過程で大量の水蒸気が発生してしまう食品工場で、製品の安全を守るために行っておきたい結露対策についてご紹介してきました。普段の生活の中でも結露という現象を見かける機会は多いですが、製造過程で大量の水蒸気が発生する工場などでは、いつの間にか天井が水滴でいっぱい…なんて状況は珍しくありません。しかし、天井に発生した結露が、知らないうちに製品に落ちてしまうと、そこから雑菌の繁殖を招いてしまうなど、食品事故のリスクが高くなってしまいます。さらに、天井の結露を放置してしまうと、カビの発生を招いてしまうなど、非常に不衛生な環境になってしまう恐れがあるのです。

こういった結露に関しては、工場の建設時点で何らかの対策を練っておくのが最もオススメですが、既存施設において結露対策をしたい…といった場合には、この記事でご紹介したような手法を試してみると良いでしょう。なお、天井は非常に清掃がしにくい場所ですが、小まめに清掃することでより質の高い結露対策ができるようになります。

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