HACCP制度化はすぐそこ!気になるHACCP関連の研修会をご紹介(2019年4月版)

平成30年6月13日に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律で、原則としてすべての食品等事業者に『HACCP(ハサップ)』の導入が決定しました。今までは、大手企業の食品工場などで導入されているイメージが強いHACCPでしたが、今後は街の小さな飲食店であっても簡略化された形でHACCPの導入が必要になります。しかし、食品関連企業の中には「制度化は分かったけれど、具体的に何をすればいいの?」と思った方も少なくないでしょう。
2020年には東京オリンピックも控えているため、国もHACCPの普及には力を入れているのでしょうが、実際には「HACCPの普及はそれほど進んでいない」というのが現状です。特に、小規模な食品工場や街の飲食店であれば、HACCPに関する専門的な知識を持った人が社内に一人もいない…なんて状況も普通にあるのが現状でしょう。
そこで今回は、HACCPの基本から学ぶために、全国各地で行われているHACCPに関する研修会やセミナーをご紹介していきたいと思います。HACCPの導入に向けて、「何から手を付けていいのか分からない…」と悩んでいる企業は、こういったセミナーでHACCPの基本知識から学ぶのがオススメです。

近畿HACCP実践研究会 特別講演会

こちらは、近畿HACCP実践研究会が開催する『HACCPの土台である食品衛生7sの解説と施設構築』です。これは、HACCPシステムの土台となる『食品衛生7S』について、実際の取り組み事例を取り上げて講習を行います。さらに、食品衛生に留意した施設を構築するための基本的な計画プロセスの講習も行います。

開催日時 平成31年4月15日(月)
14時00分~17時30分 (受付時間13時30分~)
開催場所 三和建設株式会社 本社1F ひとづくりホール
大阪市淀川区木川西2-2-5
定員・費用 100名(先着順)
・賛助会員    無料
・団体・個人会員 1,000円
・非会員     3,000円
※当日にお支払いください
講師 近畿HACCP実践研究会 理事
アサヒフーズ株式会社 品質管理部
部長 猪野祐二
三和建設株式会社 大阪本店
営業部グループ 亀田 華菜
MEMO
本来の5Sの目的が「効率」である のに対し、食品衛生に特化した「食品衛生7S」は「微生物レベルの清潔」を目的にしています。「食品衛生7 S」はHACCPシステムの土台となるものであり、7Sの構築・維持・発展を達成することでHACCPシステムが有効に機能するようになります。本セミナーでは、7Sの取り組み事例を上げながら7S活動について解説します。

このセミナーの詳細はコチラ

日本検査キューエイ株式会社 HACCPの概要

日本検査キューエイ株式会社が行うHACCPの基礎知識が学べるセミナーです。現状、HACCPの知識が全くないという方であれば、HACCPのガイドラインの概要から認証取得までのステップをまとめて解説してくれるこのセミナーは非常に参考になると思います。

開催日時 開催スケジュールはコチラでご確認ください。
開催場所 開催日ごとに会場が異なります。
開催時間 講習時間は開催時の状況により、AMの場合とPMの場合の2パターンあります。
AM:10:00~12:30(受付開始09:30)
PM:14:00~16:30(受付開始13:30)
料金 無料

大規模事業者で約8割、中小規模事業者で約3割の事業者がすでにHACCPを導入しております。
さらに義務化を見据えたHACCPの普及推進が考えられております。
このセミナーでは注目されているHACCPについて、Codex委員会(WHO/FAO合同委員会)で作成されたHACCPガイドラインの概要、HACCPの構築及び認証取得までのステップをコンパクトにわかりやすく解説いたします。
引用:公式サイトより

このセミナーの詳細はコチラ

一般財団法人日本規格協会 HACCPセミナー

一般財団法人日本規格協会のHACCPセミナーは大坂と東京で行われるものが現在受付中です。このセミナーは、ISO22000/FSSC22000の登録を目指すうえで必要になるHACCPの原則について解説しています。

開催日時 大阪:2019年4月19日(金) 10:00~12:00
東京:2019年4月24日(水) 10:00~12:00
開催場所 大阪:大阪府大阪市北区中之島2-2-2 大阪中之島ビル(旧ニチメンビル) B1F
東京:東京都港区三田3丁目13番12号 三田MTビル
備考 同一企業から複数人の申し込みがある場合、人数制限を受けることがあります。
料金 無料

食の安全に特化した国際規格のISO22000は各食品企業で検討・採用されてきましたが、最近では、この規格をさらに進化させた、FSSC22000(ISO22000+PAS)が非常に大きな注目を浴びています。ISO22000及びFSSC22000に取り組むにあたり、HACCP(ハサップ)システムに対する理解は欠かせません。
引用:公式サイトより

このセミナーの詳細はコチラ

農林水産省 各種研修会

農林水産省では、HACCPの導入に向けた人材育成や知識習得を目的として、食品製造事業者等を対象に研修会の実施を支援しています。農林水産省が支援している研修会は、以下の3種類がありますので、HACCPの知識レベルに応じて必要な研修を受けてみると良いでしょう。研修会は、全国各地で行われていますので、お近くで研修会が開催される時期を見逃さないようにしてください。

研修会の種類
  • 〔ア〕品質管理担当者等研修
    HACCPの導入に必要な衛生管理等の知識の習得を目的とした研修
  • 〔イ〕指導者養成研修
    他社のHACCP導入を指導・助言するために必要な知見・技術を習得する研修
  • 〔ウ〕説明会
    HACCPに沿った衛生管理の制度化やJFS規格(日本発食品安全管理規格)についての説明会
開催日時 開催スケジュールはコチラを参照してください。
開催場所 全国各地
研修内容 ・品質管理担当者等研修
・指導者養成研修
・説明会  等

このセミナーの詳細はコチラ

まとめ

今回は、全国各地で行われているHACCPに関するセミナー情報についてご紹介してきました。2020年に制度化が決定したHACCPですが、まだまだ「普及した!」という状況とはほど遠く、何から手を付けていけば良いのかすら分からない企業も少なくないのではないでしょうか?しかし、2020年東京オリンピックに向けて、食の安全に関する整備は着々と進められています。
そこでまずは本稿でご紹介したような研修会やセミナーに参加してHACCPの基礎から学んでみるのが良いのではないでしょうか?

今後も、新しいセミナーの開催情報が入りましたら、随時追加してまいりますので、是非このページをお気に入りなどに登録してください。