もっと稼ぎたい!工場・倉庫勤務に有利な資格を押さえておこう!

工場や倉庫で行われる業務には、今まで業界で勤務したことがない未経験者や初心者歓迎の仕事が多いという特徴もあり、入社時には何の技術や資格も持たずに入ってくるという人が多いようです。しかし、入社後にその勤務先で長く働き、キャリアを築いていくためには、技術を身に付けることはもちろん、何らかの資格を取得している方が有利となります。特に、危険物を扱うような工場では、資格を持っていない人では手を付けられないという仕事も珍しくなく、資格の有無で収入自体に大きな格差が出てくる場合もあります。
そこで今回は、工場や倉庫勤務で有利になる様々な資格を一覧でご紹介したいと思います。現在、何の資格もなく、これから資格の取得を目指している方や、キャリアアップのためにはどのような資格を取得すればいいのか?と迷っている方は是非参考にしてみてください。

倉庫勤務で役に立つ資格

それではまず、倉庫勤務をする際に有利な資格からご紹介していきます。近年では、海外に生産拠点を持つ企業も多く、輸出・輸入で発展していく産業も多い為、グローバル化していく日本では物流に関わる業務が欠かせません。その為、物流に関わる資格も増えており、持っているだけで有利に働くものもあるので、余裕があればぜひ取得してみましょう。

運行管理者(貨物)

物流に関する国家資格の一つで、『輸送』に関連した業務を行う担当者に必要となる資格です。具体的には、運送会社などで安全な輸送を実現するための指導・監督を行う資格となります。物流の必要性が高まっている近年では、年々資格取得の難易度が上がっているといわれています。

資格の種類 国家資格
運営組織 運行管理者試験センター
備考 実務経験が5年以上ある人であれば、指導講習の受講だけで資格取得が可能。

フォークリフト運転技能者

倉庫やヤードでの荷役作業に必須となる資格で、割とメジャーな資格ですね。国家資格の一つですが、難易度はそこまで高くない為、ぜひ取得しておきたい資格の一つです。

資格の種類 国家資格
運営組織 各都道府県労働基準局安全課
備考 資格取得には約5万円ほど必要です。

自動車免許(大型、中型、大型特殊、けん引など)

自家用車など一般車両を運転するための普通自動車免許とは別に、特殊車両を運転できる『大型特殊、大型、中型、けん引』等の免許を取得すれば、倉庫勤務では大きなメリットとなります。もちろん国家資格で、取得にはかなりの費用が必要となりますが、物流には欠かせない資格です。

資格の種類 国家資格
運営組織 各都道府県警察本部運転免許課
免許試験場
各指定自動車教習所
備考 免許試験場で、直接受験する方法があり、その場合費用を抑えることはできますが、合格率はかなり低いといわれています。きちんと講習を受けたうえで受験する場合、多額の講習費用が掛かりますが、合格率も高く結果的に安く済む可能性が高いようです。

倉庫管理主任者

倉庫業者には選任が義務付けられているもので、倉庫における安全作業や火災の防止、作業員の労務管理など、倉庫業務に関する幅広い業務に携わる人のための資格です。物流企業に勤務する場合には、取得を命じられることも多いですが、講習に出席すれば資格の取得は可能です。

資格の種類 民間資格
運営組織 日本倉庫協会
備考 講習費用を支払い、講習に出席すれば取得可能です。

ロジスティクスオペレーション2級、3級

物流中心の企業において、倉庫内の荷役や梱包、輸送などのオペレーションについて必要な知識を持っていると証明する資格です。3級の場合は、一般的な書店で販売されているテキストを使用し、独学で勉強すれば合格できるレベルの資格です。もちろん、2級になると難易度は上がりますが、物流業務のキーマンとなるための資格ですので、取得して損はないと思います。

資格の種類 公的資格
運営組織 中央職業能力開発協会(JAVADA)
備考 ロジスティクスオペレーション2級の取得は難易度が高い為、講座などに出席することをオススメします。

その他の資格について

倉庫勤務に有利な資格は、上記以外にも様々です。以下に一覧でご紹介しますので、自分のキャリアアップに役立ちそうなものを選択し、資格取得に挑戦してみてはいかがでしょうか。

資格名称 概要 運営組織
危険物取扱者 危険物の貯蔵や取り扱いに関する資格 消防試験研究センター
ロジスティクス管理2級、3級 ロジスティックに関する知識を持っている証明になる 中央職業能力開発協会(JAVADA)
物流技術管理士 物流機能をマネジメントするための管理技能を持っている証明 日本ロジスティクスシステム協会
グリーンロジスティクス管理士 物流業界における環境関連の資格です 日本ロジスティクスシステム協会

工場勤務で役に立つ資格

次は工場勤務の際に有利になる資格についてです。当たり前のことですが、作業内容によって必要になる資格は異なりますので、現在の仕事や目指している職種に必要な資格を選択して取得を目指しましょう。

加工等を行う業務に有利な資格

様々な製品を製造する工場では、設計図通りの部品を作るために切る・削るや、素材同士をくっつけるなどの加工作業が必要となります。また食品工場であれば、食材の過熱や盛り付けなど様々な作業があり、このような作業は『加工』と呼ばれます。それでは、このような加工作業をするうえで、取得しておくと便利な資格を以下にご紹介します。

危険物取り扱いや設備管理に有利な資格

工場によっては、取り扱いに危険がある薬品や大量の熱や電気が発生する設備など、その取扱いと管理には細心の注意が必要なものが多くあります。したがって、安全な作業を進めるために、様々な資格が用意されているのです。

より良い職場づくりを目的とした管理者向けの資格

工場で使える資格の中には、そこで勤務する従業員を病気や有害物質から守るための資格も様々あります。より良い職場づくりを行うことは、従業員の定着率を上げ、働く人のモチベーションアップにも繋がりますので、知識として持っておきましょう。

  • 衛生管理者・・・詳細はコチラ
    ※常時50人以上の労働者・従業員を使用する事業所では、所定数の衛生管理者を選任が義務付けられています。
  • 安全管理者・・・詳細はコチラ
    ※労働者が常時50人以上の屋外的業種や工業的業種では、労働安全衛生法によって安全管理者の選任が義務付けられています。
  • 特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者・・・詳細はコチラ

まとめ

今回は、工場や倉庫で勤務する場合、取得すると有利になる様々な資格をご紹介してきました。本稿でもご紹介したように、工場や倉庫勤務で使える資格は多岐にわたり、仕事によって活かせる資格も異なります。したがって、どの資格を取得すれば良いのかは、自分が現在行っている業務や将来的に従事したい業務によって見極めることがとても重要です。すでに工場で働いている人であれば、上司や先輩に「どの資格を取得すれば自分のキャリアアップや会社のために役立つのか?」を相談してみると良いでしょう。
資格の取得は、収入が上がるだけでなく、様々な知識が身に付き、仕事の幅を広げることにも繋がります。将来的なキャリアアップを目指すのであれば、大きなメリットとなりますので、ぜひ頑張ってみてはいかがでしょうか?