倉庫業界では有利?荷重1トン以上のフォークリフトの免許取得にかかる日数や費用について

今回は、フォークリフトの免許を取得しようと考えた場合、実際に取得するまでにどの程度の日数がかかるのか?や取得にかかる費用に関してまとめてご紹介していきましょう。フォークリフトの免許に関しては、普通免許とは異なり、一般生活の中で必要とする場面はほとんどありませんが、一部の業種で働いている…働こうと考えている…という人には非常に有益な免許となります。
それでは、このフォークリフトの免許取得は誰でも簡単に出来る物なのでしょうか?一般生活にあまり関わり合いがない免許のため、その基礎知識やどのようにしたら免許を取得できるのかなどの情報を持っていない人も多いことでしょう。そこで本稿では、『荷重1トン以上のフォークリフトが操れる運転技能講習』について多くの方が疑問に思っていそうなことをまとめてご紹介します。

そもそもフォークリフトの免許は取得の必要があるのか?

それではまず、フォークリフトが必要とされる職種や、無資格者が運転してしまった場合の罰則について簡単に触れておきましょう。フォークリフトに関しては、公道ではなく、工場や倉庫などの敷地内で主に利用されるもので、「私有地だから免許なんて関係ない…」と考えている人も多いことでしょう。
しかし、私有地内で使用されることが前提のフォークリフトにわざわざ免許が作られているのですから、「私有地だから大丈夫!」という訳にはいかない物なのです。ちなみに、フォークリフトの免許は『フォークリフト運転技能講習修了証(この記事内では免許と表記します)』というのが正式名称であり、これは労働安全衛生法によって定められているという点が、普通自動車免許や自動二輪免許との違いになります。したがって、フォークリフトの免許を取った場合には、免許証へ記載されるわけでなく、修了証というカードが発行されます。

資格の必要性や罰則について

フォークリフトの免許は、国家資格となりますので、一度取ってしまえば一生モノの資格となります。しかも、普通自動車免許などと異なり、何カ月もかけて講習に通う…高いお金が掛かる…なんてこともなく、比較的簡単に取得できるのが特徴です。しかしその一方で、無資格者が運転した場合、厳しい罰則が用意されていますので注意が必要です。ここでは、フォークリフト免許の必要性や無資格者が運転した場合の罰則、必要とされる業種などをご紹介します。
まずは、フォークリフトの運転に関する法律を押さえましょう。

積載荷重1トン未満の場合、「事業者は、特別教育を行わなければならない」(安衛法第59条第3項)
積載荷重1トン以上の場合、「事業者は、技能講習修了者など有資格者でなければ業務に就かせてはならない」(同第61条第1項)

上記のように、フォークリフトの無資格運転は法律で禁じられているのです。

資格の必要性
フォークリフトの運転に関しては、「敷地内であれば無免許でも大丈夫」と勘違いしている人が多いです。しかし、法律ではたとえ敷地内の工場や倉庫でも無免許での運転は違法となると定められています。
当然、無資格者が運転していることが発覚した場合、罰則を免れることはできませんし、その場合、運転者だけでなく事業者も罰則の対象となります。
無資格運転の罰則
フォークリフトの無免許による違反に関しては、「6ヶ月以下の懲役もしくは50万円以下の罰金」が科されることになります。さらに、この罰則は、無資格で運転した人だけが対象ではないのです。罰則の対象となるのは、以下の方々です。

  • 無資格でフォークリフトを運転した人
  • 監督不行き届きとなる管理会社
  • 管理会社の代表者

上記のように、実際に運転した人だけでなく、所属する会社やその責任者まで罪に問われる非常にシビアなものとなります。

上記のように、フォークリフトによる作業が必要となる業種では、免許の取得が必要不可欠となるのです。つまり、業種によっては、フォークリフト免許を取得しているということは、かなり有利に働くと言えるでしょう。それでは、フォークリフトが必要になる主な業種はどのようなものがあるでしょうか?

  • 倉庫業
  • 食品業界
  • 鉄骨、鉄工業
  • 製造業
  • 運送業
  • 造園・石材業
上記のような業界で「現在働いている」「今後働きたいと思っている」などと言う方は、フォークリフト免許を取得しておけば重宝されることになるのではないでしょうか。

フォークリフト免許の取得日数や費用は?

それではここからは、実際にフォークリフトの免許取得を目指した場合、どの程度の期間で取得できるのか?どの程度費用がかかるのか?といった事について解説していきましょう。普通自動車免許などであれば、仕事をしながら取得する場合、数カ月の期間がかかると覚悟しておかなければいけません。しかしフォークリフトの免許は、最大でもたった5日間で取得することが可能です。

持っている免許によって取得日数が変わる

フォークリフト免許を取得しようと考えた場合、まずは自分がどのような免許を持っているのか?が重要になります。なぜかと言うと、取得している免許によってフォークリフト免許の取得にかかる日数が異なるのです。以下で、持っている免許による違いをご紹介しておきましょう。

  • 大型特殊免許を持っている人
    必要講習時間:11時間(平均日数2日)
  • 普通・大型免許保持者および1t未満フォークリフト3ヶ月以上経験者
    必要講習時間:11時間(平均日数2日)
  • 免許なしの方で、1t未満フォークリフト6ヶ月以上経験者
    必要講習時間:15時間(平均日数3日)
  • 普通免許を持っている人
    必要講習時間:31時間(平均日数5日)
  • 何の免許もなく、現場経験もない人
    必要講習時間:35時間(平均日数5日)

上記のように、免許の有無や実務経験などによって講習時間が免除される場合があるのです。
ちなみに、「平日に5日間も講習に行くのは無理…」と考える方もいるかもしれませんが、フォークリフトの講習は土日も受講することができます。さらに連続して受講しなければいけないという決まりもありませんので、自分の都合に合わせて受講できます。

フォークリフト免許取得にかかる費用は?

それでは最後に、フォークリフト免許取得にかかる費用についてもご紹介します。こういった免許の取得に関しては、「いくらかかるか気になる…」という方が一番多いかもしれませんね。
取得費用に関しては、受講するコースによって異なりますので、ご自身が持っている免許や実務経験から、自分が受けるコースの費用を押さえておきましょう。

講習のコースと受講費用
11時間コース 12,500円〜23,760円
15時間コース 21,500円〜22,500円
31時間コース 36,500円〜41,580円
35時間コース 41,500円〜45,000円

講習費用に関しては、最も長い35時間コースであっても4万円程度となっています。何らかの免許や実務経験がある方であれば、2万円程度で受講可能ですので、ぜひ取得しておきたいものですね。
ちなみに、上記の講習受講費用以外に以下のような費用がかかる場合がありますので、こちらもおさえておきましょう。

  • テキスト代
    基本的に、上で紹介した受講費用に含まれている場合が多いです。ただし、教習所によっては別途請求される場合がありますので、事前に確認しておきましょう。費用は1,500~2,000円程度です。
  • 補助試験料金
    これは、学科、実技試験に不合格になってしまった場合に設けられている補講の事です。一度不合格になっても安価で再チャレンジができる救済措置のようなものと考えておけば問題ありません。費用は学科試験で3,000円程度、実技試験で5,000円程度です。ただし、別途再検定料が必要になったり、教習所によって費用が異なる場合があるので、事前に確認しましょう。
  • 証明写真の費用
    これは修了証に貼る証明写真の発行費用です。講習費用に含まれている場合も多いですが、別途必要な教習所もあり1,000円程度請求されることがあります。この場合、教習所内の撮影所で写真を撮ってもらうことになります。自身で準備した写真の持ち込みの際は、事前に指定のサイズの確認をしておきましょう。

フォークリフトの講習費用は、地域や教習所によって異なる場合がありますので、近くで受けられる教習所を比較してから決めるのが良いでしょう。

まとめ

今回は、倉庫や物流業界などで非常に重宝されるフォークリフト免許の基礎知識についてご紹介しました。本稿でもご紹介したように、「私有地内であれば無資格でフォークリフトの運転ができる」と考えている人は少なくありませんが、無資格でフォークリフトの運転をした場合、完全な違法行為となってしまいます。したがって、フォークリフトが活躍する業界で働くのであれば、ぜひ取得したい資格になると思います。
ちなみ本稿でご紹介した内容は、『荷重1トン以上のフォークリフトが操れる運転技能講習』についてです。荷重1トン未満のフォークリフトであれば、「フォークリフトの特別教育」を受けるだけで運転することが可能です。コチラであれば、企業の事業所で受講が可能ですし、修了試験などもありませんので、まずはコチラから受けておくと良いでしょう。実務経験を積めば、フォークリフト免許の講習時間の短縮や費用削減をすることが可能になります。

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