東京都の食品工場でクラスター発生…今一度おさえておくべき、企業のコロナ対策について

新型コロナウイルスの発見から、はや半年以上が経過しましたが、現在でも世界中で感染拡大が続いており、なかなか解決の兆しすら見えない…というのが現状です。日本国内では、5月末に緊急事態宣言が解除されましたが、7月頃より再び感染者が増加に転じ、現在でも1日に数百人単位の新規感染者が見つかることもあるなど、新型コロナウイルス問題の収束はまだ遠いように思えます。

このような状況の中、普段から徹底した衛生管理体制が敷かれているはずの食品工場で新型コロナウイルスのクラスターが発生した…という報道がありました。これは、東京都江戸川区の総菜などを製造する食品工場で発生したもので、9月9日に40代の女性従業員がコロナウイルスへの感染が確認されたことから、工場内の10~60代の従業員約350人にPCR検査を行ったところ、24日までに78人の感染が確認されたという事例となります。

本来、食品工場などの食品関連施設は、新型コロナ問題以前から他の施設とは比較にならないほどの衛生管理体制がとられています。人が口にする食品を取り扱う訳ですので、さまざまな食中毒菌やウイルスなどへの対策が必要になるため、新型コロナウイルスだけの対策ではとても足らないのです。
しかし、こういった厳しい衛生管理体制が敷かれている食品工場でも、新型コロナウイルスのクラスターは発生してしまうものなのです。そこでこの記事では、今一度確認しておきたい、企業が行うべき新型コロナウイルス対策について簡単にご紹介したいと思います。

参考:産経新聞記事より

企業が行うべきコロナ対策① 働き方の工夫

まずは、従来通りの働き方を見直すということです。新型コロナウイルスは『三密の防止』や『人との接触を減らす』ということが有効な感染防止対策になると言われていますので、従業員の健康を守るために働き方から工夫することが求められます。
具体的な手法を以下でご紹介しておきます。

テレワーク(リモートワーク)の導入

企業における職種のうち、対面での対応などが不要でパソコンなどを用いて一人で進められるような業務に就く従業員に対しては、テレワークに従事してもらうのが有効です。テレワークを導入すれば、社内で人と接する機会が少なくなるだけでなく、通勤のために公共交通機関を利用する方であれば、大幅に感染リスクを低くすることが期待できます。現在では、テレワークの導入に使える助成金制度などもできていますので、積極的に活用してみてはいかがでしょうか。

時差出勤の導入

職種によっては、出勤しなければ作業が難しい場合も少なくありません。例えば、工場や倉庫の作業員はテレワークによる作業などはできません。そこで、コロナ禍でも出勤を強いられる従業員に関しては、時差出勤を導入することが有効な感染防止対策になると言われています。出勤時間を調整すれば、通勤における電車や駅などの狭い場所で人が密集する場に立ち会うリスクが減り、感染予防になると考えられているのです。
また、従業員が多い施設であれば、時差出勤により一度に出勤する人員を調整することで、職場内での密集を回避することも可能です。

ソーシャルディスタンスの確保

新型コロナウイルスの感染拡大以後、よく耳にするようになった言葉が「ソーシャルディスタンス」です。新型コロナウイルスは、くしゃみや咳などによる『飛沫』が感染経路の一つです。これは、感染者がくしゃみや咳をした際に出るしぶきが他者にかかることで感染を広げてしまうものです。くしゃみや咳によるしぶきは、「くしゃみで3m」「咳で2m」まで到達すると言われていますので、厚生労働省などでは、ソーシャルディスタンスとして、人と接する場合「2m程(最低でも1m)距離を取る」ことを推奨しているのです。
職場内では、従業員同士の会話や来客者の対応などで人と接する機会も多いですので、きちんとソーシャルディスタンスを確保するように指導する必要があります。特に、社員食堂や休憩室など、同じ時間に多くの人間が集まると予想されるような場所では、一度に入れる人数を制限するなどの対策を考えましょう。

企業が行うべきコロナ対策② ウイルスとの接触について

企業の新型コロナウイルス対策としては、上記のような勤務形態に関する工夫だけでなく、基本的な予防策を徹底することも重要です。ウイルスは目に見えないほど微細ですので、個々の従業員が取り組むべき基本的な対策も多いのです。

手洗い・うがい・咳エチケット

既に多くの企業が徹底していると思われますが、「手洗い・うがい・咳エチケット」などの基本的な取組が非常に重要です。例えば、朝出社したときや外出から帰社した時、そして共用スペースを利用した後などは、必ず石鹸で手洗いすることを徹底させましょう。もちろん、外から施設内に入った際には、うがいすることも忘れないようにしなければいけません。
こういった基本的な取り組みを徹底させることが、感染防止対策のスタートになるはずです。

> 咳エチケットとは

アルコール消毒

社内で働いている時でも、小まめにアルコール消毒をすることは重要です。特に、頻繁な手洗いが難しい職場などであれば、いつでも従業員がアルコール消毒をできるよう、会社側が用意しておきましょう。なお、アルコール消毒を行う際には、手のひらでこするだけでなく、指先や指の間までしっかりと消毒液をすり込むようにするのが大切です。

マスクの着用

人と人が対面する場所で業務を行う場合には、会話などによる飛沫感染の可能性があるため、できるだけマスクを着用しておくように徹底しましょう。

施設内の非接触化

新型コロナウイルス問題があってから、企業内のさまざまな場所を非接触化する対策が行われるようになっています。例えば、入退室のセキュリティを顔認証にする、解除キーをタッチレス化するなどが有名です。
こういった非接触を可能とするシステムは、今後続々と開発されていくと考えられます。まだ導入されていない企業もできる場所から非接触化していくのが良いのではないでしょうか?また、多くの企業では、施設に入る前に検温を行うようになっていますが、従来の体温計では体温計の受け渡し時に接触が発生しますので、こういった部分も非接触の体温計を導入すると効果的な感染予防対策になると思います。

まとめ

今回は、企業が取り組むべき新型コロナウイルス対策についてご紹介してきました。日本国内では、ある程度落ち着きを見せてきた新型コロナウイルスですが、これから迎える冬は、ノロウイルスやインフルエンザなど、その他のウイルス感染症の流行時期です。

厚生労働省が9月に発表したデータによると、インフルエンザの患者数が昨シーズンの同時期と比較して、1000分の1未満になっているそうです。この数字は、例年のインフルエンザ患者数と比較しても100分の1ほどなのだそうです。これは、手洗いやマスク着用の徹底など、新型コロナウイルスの感染防止策の徹底が背景にあるとみられているのですが、実際のところはまだ不確かなのが実情です。

今後、ほかのウイルス感染症と新型コロナウイルスの感染拡大が同時に起こらないとは言えませんので、より徹底した感染予防対策が必要になってくると考えておきましょう。

参考:時事ドットコムニュース

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